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小林よしのり
2020.9.10 10:20日々の出来事

ピーチ航空はおかしい

ピーチ航空の「マスク拒否乗客」を、警察権力を使って
降ろさせた事件は重大な問題だ。
ピーチ航空のルールでも、現在の日本の特措法でも、
マスク着用は義務ではない。
「マスク拒否乗客」はマスクに関しては、法律に違反
していないのだ。

マスク拒否では、警察の介入を頼めないから、ピーチ
航空は「乗客が大騒ぎしていた」という理由をねつ造
している可能性が高い。
「マスク拒否乗客」が大騒ぎしていた証拠はない。

離陸前の、「マスク拒否乗客」の態度なら、YouTubeで
見ることができる。
その冷静さ、理論的な拒否の仕方は、離陸してから、
大騒ぎするような奴に見えない。

さらに問題は、離陸したのに、またCAがマスク着用を
強要してきたことだ。
しつこすぎる!乗客を挑発しているようなしつこさだ。

「科学的知見」では、航空機内は最も換気の良い空間で、
上から下に空気が落ちて行って、床下の荷物収容の
空間に、相当の速さでぬけていく。
本来、マスクなしでも安全な場所だ。
ピーチ航空は格安だから、換気が悪いのだろうか?

さらにマスクに関しての「科学的知見」では、データ入力の
怪しい富岳のシミュレーションでも、2割3割は飛沫が
マスクの穴をすり抜けている。
さらに無症状者からの感染はほとんどないという最新の
「科学的知見」もある。
その上、スウェーデンのテグネル博士はマスクの効用を
全く認めていない。

日本では、マスク着用を「公共のルール」と思い込んで
いるが、「コロナ脳」がねつ造した「狂った公共」なんか、
必ずくつがえされるだろう。

玉川徹が、特措法を改正して、マスク着用を義務にして
欲しがっているが、それが日本型リベラルの恐ろしい
ところだ。
強権発動で自由を縮小したがるのは、自称保守ばかり
ではなく、自称リベラルも同じなのだ。
「自由」をなるべく幅広く確保しながら、秩序を保つのが、
わしの考えである!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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